第32話OnAir~シーズン3・第32話~#ギョンミンとヨンウンのアパート、日曜日朝 (ギョンミン、ベッドに横になってごろごろしている。ヨンウン、入って来る。) ヨンウン : (ギョンミンの尻を叩く) 早く起きて。そんなふうに余裕をかましている場合じゃないのよ。 ギョンミン : どこ叩いてるんだ? ヨンウン : 起きてよ。 ギョンミン : どうしたんだ? ヨンウン : 今日が何の日なのか忘れたの? ギョンミン : うん?(考える) 何の日だ? ヨンウン : (情けない目) ツッツッ....友達も大事でしょうけど......今日はウンミンの百日じゃないの。 ギョンミン : 何?(むっくり起きる) そうだったな。 ヨンウン : ツッツッ...ウンミンが大きくなったら全部言ってやろう。パパはあなたの百日も覚えていられなかったって。 ギョンミン : そんな。昨日まで覚えてたんだ。うっかりしてただけだよ。 ヨンウン : 百日の間ずっと覚えていたって?その日を忘れたという事は、覚えていなかったという事でしょ? ギョンミン : (無情な目で見る) そんなに責めるなよ。仕事をしていれば、そういう事もあり得るんだから... ヨンウン : (情けない).... あなた....(言おうとしてやめる) ギョンミン : (様子をうかがう) ...? ヨンウン : ...まったくもう... ギョンミン : 何だよ。 ヨンウン : 男たちが常に言い訳みたいに言う事を、イ・ギョンミンも言うようで.... ギョンミン : 何の話? ヨンウン : 仕事をしていれば、そういう事もあり得るって話! ギョンミン : (口をつぐむ)...... ヨンウン : 忙しくて忘れていたと言うくらいだから、刺激するような事は言いたくないわ。だけどちょっと失望するわね... ギョンミン : (口を突き出す) ....(苦し紛れに) 俺には少しの間違いも許されないのか.....(小さくため息)...そう。俺は完璧な男だから..... ヨンウン : (呆れた目で見る) 呆れるわ.....イ・ギョンミンが一人でこんな事を言っているのが分かったら、人は何と言うかしら? ギョンミン : ....スキがあるというのは、人間的だ、可愛い、親近感がある..と思わない?(目をまばたかせる)... ヨンウン : うわ~ 自分がアイドルな何かだとでも思ってるのかしら? ギョンミン : (笑窪を作って笑う) ソ・ヨンウンにとってはアイドルじゃないか? ヨンウン : 私、アイドルは嫌いなんだけど? ギョンミン : それじゃ...年齢に合うように...ヒョン?オッパ? ヨンウン : (見る).........今日はエラく冴えてるわね。苦労の跡が見えるわ。....だけど...全てはウンミンのパパの間違い。 ギョンミン : (いじけて口を突き出し、風呂場に去る) フン..... ヨンウン : (閉まった風呂場のドアを見て、堪えていた笑いをこぼす)..クックッ。ああ~可愛い~~ #写真館 (ウンミン単独の写真を撮る。ギョンミンとヨンウン、離れた所からウンミンに手を振る。) ギョンミン : ウンミン、ウンミン、パパだよ、パパ。 ヨンウン : ウンミン、ママはここにいるわよ~ ここ、ここ。 (横で見ていたチュニ、二人の姿を見て苦笑する) チュニ : (独り言) カメラを持って来るべきだったな.....面白かったのに.... (家族写真を撮る。ヒャンジャ、オキシム、ギョンミン、ヨンウン、チュニ、ウンミン......) #食堂個室 (食卓を囲んで座った家族たち) ギョンミン : ささやかにしようと思って家族以外には言わなかったんです。家族以外の人たちは、もし1歳の誕生日祝いをしたら、その時招待するつもりです。 ヒャンジャ : (この上なく寂しそうに) そうね....最近の子たちにとっては百日に大きな意味があるのかどうか.... オキシム : (ヒャンジャの様子をうかがう)...それでも知り合いには言おうと思ったんだけど...。こういう時に皆で一緒に会うのもいい事だから。 ギョンミン : そうしようと言うのを俺が断ったんです。その代わり挨拶の手紙を送るつもりです。それに...どうしてもパーティーと言うのは費用が掛かるから... オキシム : 子供の事でも勿体無い? ヨンウン : (笑う) 勿体無いという事ではないんです、お母さん。 ヒャンジャ : 私の耳にも勿体無いという話に聞こえるけど.... チュニ : そのお金を寄付するんだって。 オキシム、ヒャンジャ : 何ですって? チュニ : 親の居ない子供たちを助けるために寄付するんだって。(ヨンウンを見て) だよね? ヨンウン : (困る) うん..... ヒャンジャ : でもどうして?....(言ってから口をつぐむ)... オキシム : (ちょっと寂しい) ...まあ、いい事に使うんだから... ギョンミン : (微笑む) 自分の家族も面倒見られないのに何の寄付だと言われるかと心配で、申し上げずにいようと思いましたが... ヒャンジャ : (見る)... オキシム : ... ギョンミン : 親になってみたら、自分の子供が大事なあまり、ややもすると自分の子だけを見る不届き者になりそうになるんです。チュニやウンミンはいつも一緒にいるから、その時その時必要なものを与えればいいですが...面倒を見る事が必要な、そこの子供たちには、こんな機会でもないと、何かするのは難しくて... ヨンウン : 事前に御相談出来なくて申し訳ありません。 ヒャンジャ : そう.... 良かったと思うわ。パーティーの代わりに食事一食のためにお金を使うのも。見ていてそう思った。あなた達が子供を愛さない親でなくて...良かった... オキシム : ...だけどパーティーはちゃんとやりなさい。後でウンミンが寂しがる事もあり得るから。 ギョンミン : (笑う) はい。 ヨンウン : はい、お母さん。 #デパート、幼児服コーナー (セア、幼児服を選ぶ、サンウ、セアを見ている。) セア : (サンウを振り返って) 可愛いのが凄く多くて、みんな買いたいわ。 サンウ : (苦笑) そうしようか?それじゃ。 セア : (服を持って見る、慌惚とした目) とても可愛くて、こんなに綺麗で.... (サンウ、嬉しい微笑みで見る...) #サンウ車中 (サンウとセア、車に乗る。) セア : 前もって準備しないとならなかったのに、すっかり遅れたちゃったわ。 サンウ : 俺たちはそんな状況じゃなかっただろう?(見る) 悪くないな。(始動させる) セア : (後部座席に置かれたショッピングバッグを見る) とても可愛いでしょう? サンウ : (笑う) ああ。 セア : ........(苦笑) サンウ : (運転する)........ セア : (笑う目。サンウをチラッと見る)..... サンウ : どうした? セア : 私だけみたいね.... サンウ : (チラッと見る) 何が? セア : (はにかむ目) ....私はちょっとときめいていたのだけど.... サンウ : うん? セア : (瞬き)....赤ちゃんの服を見たら.... サンウ : ......(そっと笑う) セア : (脇目で見る).......(微笑滲む) #夜、サンウの部屋 (サンウ、セアに口付ける。サンウの腰を抱いているセア、幸せそうな...) セア : (哀切な目で見る) ...... サンウ : (暖かい目、セアを見て撫でる) ...言って..... セア : ........ いいえ...まだ言わないわ.....それはダメだわ... サンウ : (じいんと熱くなる) .....そうか。ダメだな....だけど... セア : ...? サンウ : 俺も願っている...... セア : (幸せな目。サンウに口付ける) .... 愛してる.... サンウ : 愛してる... (サンウ、笑いを含んだ顔でセアにキスを浴びせる。セアの笑い声が広がる.....) #ギョンミンとヨンウンの寝室 (ギョンミン、ベビーベッドに横になったウンミンを見る。ヨンウン、風呂場から出る。) ギョンミン : 本当に不思議だな。いつの間にこんなに大きくなったんだろう?(可愛らしい目でウンミンを見る) ヨンウン : (苦笑して近付く) 毎日見ているから私はよく分からないわ。でも最初の生まれた時の写真を見ると...いつの間にこんなに大きくなったのかと思うわ。背丈は二倍にもなったみたい。 ギョンミン : 世界中で一番可愛い赤ん坊だ、ウンミンが。 ヨンウン : (笑う) 全てのパパたちの錯覚... ギョンミン : (見る) 別のパパはそうかもしれないけど、俺は錯覚してないだろう? ヨンウン : (気持ち良い) そうね。そういう事にしましょう。私もイヤじゃないわ。 ギョンミン : (笑う目でじっと見る) ...... ヨンウン : 何?ありがたいって?可愛く産んでくれて?しっかり育ててくれて?どっち? ギョンミン : .......... ヨンウン : 何か言ってよ。 ギョンミン : .... 急に夢みたいな気がして...君が...(ヨンウンの手を握り、引き寄せて抱く) 俺の妻という事実が... ヨンウン : 目新しい....? ギョンミン : 朝目覚める度に目新しい。俺のそばで横になった君を見れば..... ヨンウン : 今は朝じゃないわ.... ギョンミン : (苦笑) そうだな.... (顔を見る) 君を10秒見ていると目新しくなって....(笑う) ヨンウン : (穏かな微笑み) 私の勝ちよ。私は7秒。 ギョンミン : 没頭すれば5秒。 ヨンウン : 妨害されなければ3秒。 ギョンミン : (口をつぐんで笑う目) .....分かったよ。俺が少し偉いという事で手を打とう。 ヨンウン : (睨む) やられた......(笑い滲む) (ギョンミン、笑った顔でヨンウンにキス...) (ベッドの上、ヨンウンにキスしたギョンミン、急にビクッとする。) ヨンウン : ...どうしたの? ギョンミン : (緊張した目) ......(苦笑) ヨンウン : ?? ギョンミン : .....ウンミンと目が合ったんだ.....こう...... ヨンウン : え?(ウンミンのベッドの方に首を回して見る) (少し低いベビーベッド。ウンミン、大きく見開いた目で見ている.....。ギョンミンとヨンウン、困った目で互いを見る。笑いが裂ける...) (原作出処:sonkhj1116さんのブログ) |